始めに
理由があって先週は休ませていただきましたが、今週も先週の疲れで週の初めにダラダラしてしまい、そのツケが少し回って更新直前になってきたので今回は少し頭を使わないことをします。
というのもおすすめの物理、数学の本の紹介です。
特に一年生はどんな本で勉強をすればいいのかわからない人が多いと思います。
僕自身物理学徒なので物理よりになってしまうかもしれませんが、そこはご容赦を。
物理数学の直感的方法
マクローリン展開、オイラーの公式、固有値、変分原理等々を直感的に理解できる本です。昔の物理学徒には必読書だったとか(院の先輩談)。
院の先輩は僕の当時仲良かった人に貸してくれました。
僕はこの本が面白すぎてその借りた本を一夜中読んでいたら、その友人と口喧嘩にまで発展してしまいました。この本が面白すぎたのが悪い、いわくつきの代物です…。
物理数学 (裳華房テキストシリーズ‐物理学)
この本は大学物理を始めてやる人におすすめです。
この本は少し難しめの本として物理の教授に勧められたのですが、言うほど難しくないです。むしろ個人的にはとてもわかりやすい本です。
むしろその教授のテキストのほうがわかりにくかったくらいです…。(苦笑)
直感的な理解をしっかりと助けてくれます。
範囲は微分方程式、ベクトル解析、複素関数論、そしてフーリエ解析と物理数学全般をカバーしています。十分にこれで物理で使う数学を独習できます。
僕は一年の後期にこれを使ってどんどん予習していきました。
集合と位相をなぜ学ぶのか
これは数学の重要な分野である集合と位相についての歴史的背景の本です。
純粋に読み物としても面白いですが勉強になります。
歴史的背景を理解するとそういう数学的概念を導入することになるほど! と納得して理解しやすくなります。おすすめです。
ただ物理の学生は少し縁のない話になるので教養程度に抑えておくぐらいでいいかもしれません。
解析力学・量子論
この本は本当にいい本です。
この本で十分解析力学を理解することが出来ると思います。ただ須藤さんの教科書なので、表記に戸惑うかもしれませんがそこは慣れです。
解析力学をしっかりと解説した後、それと関連付けながら量子論に入っていきます。量子論を理解するにはこれだけでは足りませんが、量子論の入門書としても面白いです。
理解しにくい解析力学の概念が須藤さんの言葉でわかりやすく入ってきます。
線形代数入門講義
線形代数の入門書です。わかりやすい初心者目線から書かれていて本当に面白い本です。このサイトで使っているアイデアのいくつかはこの本から取っています。
面白い線形代数に関する面白いアイデアがたくさん詰まっています。
ただ簡単すぎることがあります。大学の定期テストを受けるとしてもこれでは足りません。あくまで補助として使ってみてください。
振動・波動
この本も本当にわかりやすい本の一つです。
振動波動でわからないところがある時はこれを参考にするとよいと思います。しっかりと順序立てて説明されているので、初学者でもきちんと理解できます。
振動波動でわからないところがある時はなるべくこの本を読むようにしています。
振動波動の教科書は少ないので、振動波動に関する本を買いたいなら、この本を買うべきです。
考える力学
正直言ってこの本はあまり読んでいませんが、すごくわかりやすいと周りで評判だったことは覚えています。参考までに。
一般相対性理論を一歩一歩数学で理解する
この本は相対論の本ですが、一年生にとてもおすすめの本です。
十分に一年生でも理解できるように前提知識なしで読めます。著者の読者に一般相対性理論を理解させたい、という情熱が伝わってきます。
前提知識も一から教えてくれます。大学の物理を簡単にですが網羅できます。
これを1年生の前期でやっていたらなぁ、という気持ちに時々なります。
場の量子論 普遍性と自由場を中心にして
一気に高難易度の本になりますが、この本もおすすめです。
学部生のための内容ではないですが発展的内容をやりたい人のために。十分に学部生でも理解できます。知り合いの院生がこの本の下巻が本当に待ち遠しい、と少し前言っていました。
終わりに
思いつくままにいろいろ好きな本を並べてみました。また思い出したら、追加するかもしれません。
あなたのお勧めの本がありましたら、ぜひtwitterのほうへDM送ってください。
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